紫外線がシミやシワの原因となる理由

自分の肌をしばらく見渡してみましょう。二の腕や太もも、足の甲などは色白でシミやシワがあまり目立っていないのではないでしょうか。それに比べて顔や手の甲、首などは日焼けによって皮膚が黒っぽかったり、シミやそばかすなど個人差はあれど何らかの影響が出ている事でしょう。この事からも分かるように、紫外線はシミやシワの原因に大きく関わっていることは明らかです。ここでは、紫外線の影響のひとつであるシミとシワについてお話します。

 

 

紫外線とシミ

紫外線を浴びると人は肌を守るために皮膚内に色素を作り出す機能を持っています。この色素は紫外線を吸収して拡散し、紫外線から肌細胞を守る役割を担っています。これを「メラニン色素」と呼びます。しかしこのメラニン色素は、人の肌を守る一方で日焼けによる肌の黒ずみの原因ともなってしまいます。メラニン色素は通常、ターンオーバーと呼ばれる肌の再生周期(約1ヶ月)で排出され、日焼けによる肌の黒ずみもこのターンオーバーに伴って肌を元通りの状態に戻ります。所が、紫外線を大量に、また長期に渡って浴びてしまうとこのメラニン色素が肌の真皮内で蓄積色素沈着となり、ターンオーバーでも元通りにならなくなってしまいます。これがいわゆるお肌の「シミ」です。

 

△シミの出来るメカニズム
紫外線を長時間浴びる。
 
メラニン色素が過剰分泌される。
 
ターンオーバーでも排出されず、真皮で色素沈着を起こしてシミとなる。

 

 

紫外線とシワ

肌のハリや弾力を保つ「コラーゲン」化粧品やサプリメントなどでおなじみの成分ですね。元々人の肌にはこのコラーゲンが含まれているのですが、紫外線を多く受けるなど様々な原因によって、このコラーゲンを支える繊維エラスチンが切断。それによりコラーゲンの生産量を減少させ肌細胞が萎縮して肌のハリや弾力を失わせてしまいます。その結果、肌の表面には「シワ」が出来てしまうのです。

 

△シワの出来るメカニズム
紫外線を長時間浴びる。
 
コラーゲン内の弾性繊維エラスチンが切断。
 
肌細胞が萎縮して肌のハリや弾力が消失。シワが出来る。
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