紫外線で日焼けするメカニズム、肌別の症状

海水浴にキャンプに…。夏はやっぱりレジャーの季節。屋外で過ごす事も多くなるシーズンです。しかし夏は最も紫外線が強い時期でもあります。紫外線を長時間浴びる事で出る最も大きな影響と言えば、やはり日焼けではないでしょうか。この項目では紫外線の影響のひとつ、日焼けについてお話ししていきます。

 

 

日焼けとは?

日差しが強い日に一定の時間を屋外で過ごすと、肌が赤くなって熱を持ち、しばらくすると黒ずんだ色に変わっていきます。これが一般に言う「日焼け」。医学用語では「日光皮膚炎」と呼ばれる、紫外線が原因となって起こる現象です。

 

日焼けは日差しの強い夏に度々起こる身近な現象ですが、実は肌が火傷(やけど)をした状態と同じです。また、日焼けを日常的に繰り返すことで、将来的にシミやシワ、たるみなど肌老化の原因となるだけでなく、皮膚がんや白内障など健康被害が出る可能性も。しかし個人の体質や遺伝の関係などで、同じ分量紫外線に当たっても皮膚の赤みや黒ずみ方などが皆同じとは言えず、日焼けの状態にはそれぞれ個人差があります。

 

△日焼けのメカニズム
紫外線を浴びる
 
炎症を起こして皮膚が赤くなる
 
メラニン色素が生成され色素沈着が起きる

 

日焼けの種類

日焼けは、次の2種類に分類されます。

 

サンバーン(sunburn) 紫外線を浴びた後に皮膚が炎症を起こし赤くなった状態。一般的に、紫外線を浴びてから数時間後から2日間程この症状が続く。その後、皮膚の色は褐色になっていく。
症状/特徴:
・皮膚の赤み
・ヒリヒリとした痛み
・水泡(特に大量の紫外線を浴びた場合)
サンタン(suntan) 紫外線を浴びて赤く皮膚が炎症を起こした後、少しひいて黒くなった状態。サンバーンが発生した2~7日後に起きる。このサンタンがシミなどの直接的な原因となる。
症状/特徴:
・皮膚の黒ずみ/褐色化
・痛みはほとんどない

 

 

日焼けのタイプ

人は紫外線を浴びても肌の色が黒く(褐色)なったり赤くなったりと、人によって日焼けの仕方は異なります。それはメラニン色素の合成能力の違いなど、人の肌タイプによりそれぞれ異なり、遺伝が関係していると言われれています。人の肌タイプは以下の通り大きく3つに分類されます。

 

△肌タイプとその割合、日焼けの仕方
  スキンタイプ1 スキンタイプ2 スキンタイプ3
紫外線ダメージ 受けやすい やや受けやすい あまり受けない
メラニン生成力 低い 中間 高い
皮膚がん発生率 高い 中間 低い
肌の特徴 色白 中間 色黒
割合 約17% 約70% 約13%
日焼けのタイプ 紫外線を浴びると赤くなるだけで褐色にはならない。 紫外線を浴びると赤く日焼をして、その後褐色になる。 紫外線を浴びてもほとんど赤く焼けず、すぐに褐色になりやすい。
日焼け後の痛み 最も起こりやすい やや起こる 起こりにくい

 

具体的な日焼けの予防や対策については「日焼け対策・予防」のページをご覧ください。

 

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