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紫外線によるシミ、シワ対策

紫外線を大量に浴びた後にメラニン色素が沈着して起きる「シミ」。紫外線が原因でコラーゲンが減少し、肌のハリや弾力が失われて出来る「シワ」。このように紫外線はシミやシワの原因として大きく関わっています。ここでは、そんなシミやシワに効果的な様々な対策を紹介しています。

 

 

シミ・シワ対策

紫外線の影響の「シミやシワの原因」で紫外線を浴びることでシミやしわができるメカニズムなどを紹介してきました。

それでは、紫外線の強い時期のシミ、シワ対策としてどのようなことができるのか?ということをまとめたいと思います。

 

基本的な対策としては「日焼け対策」と同じです。紫外線を浴びないようにすること。また、日焼け止めクリームなどを使うこと、紫外線を受けにくい洋服を選ぶことがなどがありますね。

 

紫外線による肌への影響で気になるシミやシワ。特にシミのケアで最も重要になるのが、美白ケアと言えるでしょう。ビタミンCをうまく取り入れるなどシミのケアと美白ケアは切り離せません。ここではシミ対策になる美白ケアのポイントをいくつか挙げています。

 

 

美白効果のある成分を積極的に摂る

 

【アルブチン】

アルブチンは梨などに含まれている美白成分です。メラニンの合成を阻害する働きがありますので美白ケアには欠かせません。梨に含まれるほか、ハーブティーとして愛飲されることも多い「ヒース(エリカ)」にも含まれています。
紫外線が強い時期に梨は中々手に入りませんが、ヒースのハーブティーならいつでも入手できます。
ヒース(エリカ)については「ヒースの効能・活用方法(Herb Magazine)」などもご一読ください。

ちなみに、アルブチンは外用でも効果がありますので、ヒースを使って入浴剤や化粧水などを作っても効果的ですよ。

 

【ビタミンC】

美白に効果的な栄養素と言えばやはりビタミンCが最も知られる所ではないでしょうか。ビタミンCには活性酸素を体内から除去してくれる抗酸化作用があるのは、「紫外線対策 食事」の項目でもお話しした通りです。それではビタミンCは一体どの様な方法で美白ケアに取り入れていけば良いのでしょうか?

 

《美白化粧品でビタミンCを取り入れる》

ビタミンCを美白ケアとして取り入れるには、ビタミンCが配合された美白化粧品がおすすめです。所で、この美白化粧品に使われているビタミンCは実はビタミンCそのものではなく「ビタミンC誘導体」呼ばれるもの。化粧品の成分表示にもこのように表示されています。これはなぜでしょうか?

 

ビタミンCはとてもデリケートな栄養素。そのままでは大切な成分が肌に浸透する前に破壊されてしまいます。このビタミンCの効果を肌にうまく取り入れるために開発されたものが、この「ビタミンC誘導体」なのです。紫外線を大量に浴びてしまった時は、シミが定着してしまう前にできるだけ早めの対策が必要となります。このビタミンC誘導体には以下の様なメリットがあります。

 

    【ビタミンC誘導体のメリット】
  • 浸透しやすい…壊れやすく不安定な通常のビタミンCよりも浸透しやすい。
  • メラニン色素をコントロール…メラニン色素の生産を減らしたり、沈着を妨げる働きがある。
  • 抗酸化作用…活性酸素の発生を抑え、皮膚の抗酸化作用を高めてくれる効果を持つ。
  • 保湿効果…紫外線で破壊されやすいコラーゲンやエラスチンなどの保湿成分を肌にとどめる作用がある。

 

《ビタミンCが含まれる食品を摂取する》

ビタミンCが多く含まれる果物や野菜などを摂取するようにしましょう。( 詳しくは「紫外線対策になる食事」をご覧下さい。)ビタミンCが多く含まれた果物や野菜をパックする方法もありますが、中には肌を刺激してしまう成分が含まれているものもありますので、ビタミンCの豊富な果物や野菜は肌に直接つけずに食事として摂った方が良いでしょう。

ちなみに、前述のアルブチンを含む「ヒース」と相性がいいハーブに「ローズヒップ」というものがあります。ローズヒップはビタミンCの爆弾ともいわれるほどビタミンCが豊富。
ヒースとローズヒップをブレンドしたハーブティーを飲めば、ビタミンCとアルブチンという美白効果の高い成分をまとめてとることができます。参考:体の中から美白対策!美白効果があるハーブのまとめ

 

《サプリメントで取る》

サプリメントは、必要な栄養素が食事などから取れない時に、簡単に摂取する事が出来る健康食品です。中でもビタミンCのサプリメントはとてもポピュラー。栄養素のサプリメントの中ではすっかり定着しており、現在では数多くの種類が市販されています。しかしビタミンCは、体内に長い時間蓄えにくい。そのためビタミンCを体内に取り入れて、数時間のうちに体に吸収されなければ体の外に老廃物として排出されてしまいます。その特性を把握して効率よく摂取しないと、せっかくのビタミンCの栄養分を無駄にしてしまう場合も。ビタミンCをサプリメントとして取る場合は、決められた分量を1日数回に分けてバランス良く取る事が大切です。しかしとは言え、基本的にサプリメントは補助食品。できれば野菜や果物などから取る方が望ましいでしょう。

 

【ビフィズス菌】

ヨーグルトに含まれるビフィズス菌便秘などに効果的な事は広く知られる所ですが、実は美白効果も期待できます。胃腸の活動を活性にさせるだけでなく新陳代謝も同時にアップ。そのため体内にメラニン色素が溜まりにくくなり体内環境を整えてくれます。
・含まれる食品:ヨーグルト

 

【L-システイン】

L-システイン アミノ酸のひとつであるL-システインには、メラニンの過剰生成を抑える効果があります。また高い抗酸化作用があり、皮膚細胞の酸化を防ぐ働きも。
・含まれる食品:はちみつ、卵、小麦、大豆、ねぎ など

 

【トラネキサム酸】

本来は止血剤や抗炎症剤として使われる事が多く、歯肉炎などの出血や炎症を抑えるため歯磨き粉などに配合されています。しかし、炎症はシミの原因にもなる事から美白成分として化粧品などにも使用されています。
・含まれる製品:美白化粧品、歯磨き粉など

 

【フィトケミカル】

フィトケミカルとは植物性食品に含まれる物質。抗酸化作用のある成分ですが、メラニン色素を排出してくれるなど美白にも効果を発揮してくれます。ポリフェノールやカロチノイドなどもこのフィトケミカルに属した成分です。

ポリフェノール フラボノイド(アントシアニン・ケルセチン・ルチン・カテキン・イソフラボン・カルコン)
カロチノイド ・β-カロチン
・リコピン
・キサントフィル(ルテイン・ゼアキサンチン・カプサイシン・アスタキサンチン)

生で食べられる果物などにも多く含まれています。「酵素やたくさんの栄養を含んだ野菜類」などもぜひ参考にしてみてくださいね。

 

 

美白対策は紫外線が多い時期だけでなく年間通して行う

美白ケアは毎日地道に続ける事が大切。紫外線が強い時期だけでなく年間を通して毎日お手入れをする事が理想的です。シミが出来てしまった後で慌てて美白ケアを行うのではなく、予防としても日常的に美白ケアをすると良いでしょう。

 

 

美白化粧品の用途を把握する

美白化粧品とひとことで言っても用途により使用方法が必ずしも全て同じとは限りません。主な美白化粧品は以下の種類があります。その美白化粧品が「スポットケア」のものなのか「肌全体」に使うものなのかを事前に確認して選ぶようにします。

スポットケア用 メラニン色素を分解する作用があるものは部分的に使うものが多い。
顔全体ケア用 ターンオーバーを促進して、メラニン色素を肌から排除するためのものなら顔全体に使うものが基本。

 

 

日焼け直後の美白ケアは控える

紫外線を大量に浴びてダメージを受けている肌はとても過敏になっています。紫外線を浴びる事により肌の水分が減少して乾燥状態になり、それにより肌の保護機能は衰えていきます。美白ケアと言ってもダメージを受けた後に無理に美白化粧品などを使ってもかえって肌を刺激してしまう場合も。美白化粧品を使うのは、まずは日焼けによる肌の炎症がおさまってから。まずは肌の冷却をして、その後保湿ケアで水分を補うなど日焼けを抑えるケアをして、美白ケアはあくまでもアフターケアとして行うようにしましょう。

 

 

シミ・シワを作らないためのクレンジングと洗顔法

1日の終わりには必ずクレンジングと洗顔の「ダブル洗顔」で、メイクと日焼け止めを完全に落としましょう。日焼け止めなどは紫外線を肌から守る効果がある分肌に負担がかかっています。必ずその日のうちに落として肌を清潔にしておく事が大切です。

 

 

シミやシワに効果的なクレンジング法

【顔全体】

クレンジング剤をじっくりメイクとなじませます。指先が軽くなって汚れが浮いてくる感覚があるまで丁寧にマッサージ。クレンジング剤は、基本的に肌には浸透していきません。メイクが完全に肌から浮き上がるまで、少なくとも5分間ほどはマッサージを行います。ただし強くこすったりしないように気をつけましょう。クレンジング剤の量はなるべくたっぷり多めに使うようにしましょう。量が少ないと汚れが十分に落ちないだけでなく、肌を指先でこすってダメージを与える原因となってしまう場合も。また、SPF/PA値が特に高いものやウォータープルーフの日焼け止めを使った場合は、コットンを使うなどより丁寧に時間をかけて落とします。

 

【ポイントメイク】

最近では目元を強調したアイメイクがトレンドです。アイライナーやマスカラなどしっかり目元をメイクをしている時は、クレンジング剤で落としたアイメイクの汚れをそのまま顔全体に広げないように気をつけましょう。せっかく落ちた汚れが他の肌の部分に付いてしまい、肌に負担をかけたり不潔にしてしまいます。目元のメイクを落としたら、汚れた指先が顔の他の部分にあたらないようにして、一度指の汚れをティッシュなどで拭き取ります。その後、顔全体用にクレンジング剤を足して、目元以外の場所のクレンジングをすると良いでしょう。また、目元は顔の他の場所と比べて皮膚が薄くデリケートな部分です。力を入れすぎると目の回りのシワやたるみの原因となる場合がありますので、クレンジングの際は力を入れすぎないように丁寧に行いましょう。

 

シミ、シワを作らないための洗顔法

クレンジングの後に、ホットタオルで顔全体を温めておくと毛穴が開いて洗顔の時に汚れが落としやすくなります。洗顔料はなるべく泡立てましょう。指で直接肌に触れるより、泡をゆっくり肌の上で滑らせるようなイメージで洗うのが理想的です。指先でゴシゴシと強くこするのは、シワやたるみの原因となるなど肌にダメージを与えますのでゆっくり丁寧に行いましょう。顔全体にまんべんなく洗顔料の泡が行き渡ったら、洗顔料は完全にすすぎましょう。洗顔料のすすぎ忘れは、雑菌が増える原因になったり肌ダメージにつながる場合も。

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